要旨：初期の日本庭園は簡単に中国の庭園をまねるとは明らかのことであったが、その後、日本人は中国の造園構想を基にして、自分特有の庭園形式を創造した。その精緻で簡潔な美は人々を強く引き付けている。日本庭園芸術の最高峰と呼ばれた枯山水の庭園はさらに独特な魅力を持っている。
本論は枯山水を中心にして、枯山水から表す日本人の美意識とこのような美意識の形成の原因を分析する。はじめは、枯山水の形成と発展、造園の要素、基本的な特徴などを簡単に紹介する。次に枯山水の表した美意識を分析して、主に凝固の美、もののあわれ、縮みの美などを体現すると思う。凝固の美は日本人が時空の永久不変に対する渇望を表現して、もののあわれは日本人が生命の無常に対する感傷を表して、縮みの美は日本人の敏感と繊細を体現する。最後、このような美意識の形成の原因を探求する。最も重要な原因が日本の独特な自然環境と禅宗の影響だと思う。島国の独特な地理環境は日本人の独特な心理の気質を作った；禅宗は「無」を世界観、人生観にして、その境地は「さび」を感情の基礎にする。内心の悟りと個人の直覚的な体験を重視して、華麗なことを拒否して、質素と枯淡の芸術境界を追求する。禅宗は日本の文化に染み込んで、日本人の美意識にきわめて大きな影響を与える。
枯山水を深く了解するうえに、私たち中国人が日本文化と日本人をいっそう理解することができるだろうと思う。
キーワード：枯山水、美意識、禅宗
摘要：初期的日本庭园很明显是简单地模仿中国的园林，但是后来日本人在吸收中国造园思想的基础上，创造了自己特有的园林形式。其精致而简洁的美征服了很多人，被誉为日本庭园艺术的最高峰的枯山水更是具有其独特的魅力。
本文以枯山水为中心，分析从枯山水表现出来的日本人的美意识以及这种美意识形成的原因。首先对枯山水的形成与发展、造园要素、基本特征等作了简单的介绍。其次分析了枯山水所表现出来的美意识，枯山水主要体现出了凝固美、物哀美、缩小美等美意识。凝固美表达了日本人对时空永恒的渴望，物哀美表达了日本人对生命无常的感伤，缩小美体现出了日本人的敏感和纤细。最后是对产生这种美意识原因的探讨，最重要的原因是日本独特的自然环境和禅宗对其的影响。岛国这独特的地理环境造就了日本人独特的心理气质；禅宗以“无”为世界观、人生观，其意境是以“寂”为情感基础的，重视内心的省悟和个体的直觉体验，拒绝华丽，追求朴素、枯淡的艺术境界。禅宗渗透进日本文化中，对日本人的美意识产生了极其大的影响。
对枯山水的深刻的了解可以让我们中国人对日本和日本人有更深层次的认识。
关键词：枯山水、美意识、禅宗
