要 旨:『金閣寺』は、1950年の夏、京都の鹿苑寺の有名な金閣が寺僧の放火によって、燃やされた事件を素材として、1956年に書かれた。この作品は、単なる文学作品ではなく、三島由紀夫が以前書いた作品と異なり、三島本人の姿も直接に登場したとともに、三島の理想も登場した。三島の一生は、真の美を追求していた。本稿では、当時の三島はどのような美を追求したのかについて論じてみよう。作品の全体から、細部まで、さらには、シンポルなどを出発点として、三島由紀夫の美意識を検討すると思う。これらの論述を通じて、三島が、生、永世などに対する切望する気持ちが分かった。同時に、三島が盲目的な日本と日本民衆に警鐘を鳴らしたということも分かった。
キーワード:美 生 死 不壊 永世 虚無
中文摘要:《金阁寺》是以1950年的夏天,京都的鹿苑寺的金阁被僧人放火烧毁为创作素材,并于1956年撰写完成的一部作品。这部作品,不单单是一部文学作品,它同三岛由纪夫以往所发表的文章有所不同,既刻画了三岛本人的形象,同时也融入了三岛本人的理想和追求。三岛由纪夫的一生都在不停地追逐着美好的东西。本篇论文通过分析《金阁寺》,来揣摩三岛由纪夫所追求的美到底是什么样的美。本篇文章从作品的整体概括到细节描写,乃至象征的角度,分别阐述作者对美的追求。并通过本论文来理解三岛由纪夫对于生、永恒等迫切追求的心情。同时,也体会到三岛由纪夫为当时处于盲目状态下的日本政府和民众敲响警钟的心境。
关键词: 美;生;死;不灭;永恒; 虚无