要旨:経済が著しく発展する中、老人世帯における孤独死が深刻な問題となっている。日本は一番早い高齢化社会に入った国家として、老人の孤独死がしばしばニュースとして取り上げられ、その背景となる無縁社会が問題化している。本論文は、日本の孤独死の研究を通し、孤独死が起こる背景、原因、そして現状を究明することを目的とする。そのうえ、日本で徐々に形成されてきている無縁社会を孤独死の観点から考察する。
日本の孤独死と無縁社会に関する様々な資料を収集し、分析することで、分かることは孤独死の原因は高齢化と核家族化という社会的要因及び晩婚化と未婚主義という個人的要因に分けられる。それとともに、無縁社会の現状の分析を通し、「血縁:家」の希薄化と「地縁:コミュニティ」の崩壊と「社縁:友達」の消失は社会無縁化の三つの要因という結論を出す。前五章を踏まえた上で、第六章では、無縁社会に対する日本企業と政府の取り組みを紹介する。最後、無縁化が社会にもたらす利弊について、慎重に長い目でみると、メリットよりデメリットのほうが大きいという結論は容易につけられる。
キーワード:日本;孤独死;無縁社会
目次
要旨
中文摘要
第1章 はじめに-1
1.1 研究の主旨-1
1.2 研究の目的-1
1.3 研究の意義-1
第2章 日本の孤独死の現状-3
2.1 孤独死の語源と定義-3
2.1.1 孤独死の語源-3
2.1.2 孤独死の定義-3
2.2 孤独死の現状-3
第3章 孤独死が生み出す背景とその要因-7
3.1 社会的要因ー高齢化と核家族化-7
3.2 個人的要因ー晩婚化と未婚率上昇-7
第4章 日本の無縁社会-9
4.1 無縁社会の概念-9
4.2 無縁社会の現状-9
第5章 無縁社会化の要因とその影響-11
5.1 無縁社会化の要因-11
5.1.1 「血縁:家」の希薄化-11
5.1.2 「地縁:コミュニティ」の崩壊-11
5.1.3 「社縁:友達」の消失-12
5.2 無縁社会の影響-12
第6章 社会無縁化の対策および考察-15
6.1 会社側の対応-15
6.2 政府側の対応-15
6.3 無縁社会に対する考察-16
第7章 終わりに-17
7.1 まとめ-17
7.2 本研究の意義と欠点-17
7.3 今後の展望-17
参考文献-19
謝 辞-20