要旨:宮崎駿は日本の有名なアニメー監督でもあり、漫画家でもある。多くの作品は人間と自然の関係、環境保護にかかわる。1984年3月11日に日本で上映した『風の谷のナウシカ』という映画は宮崎駿の同名漫画より脚色した。千年前の文明は人間の欲望による「火の七日間」という戦争で消失してしまった。これから、自然は破壊され、森林も菌類及び胞子といった植物からできる腐海に代わり、王蟲などの巨大な虫だけはその中に生きている。しかし、人間は巨大な虫と瘴気を放出している腐海に囲まれた狭い土地でもがいている。それは『風の谷のナウシカ』のあらすじである。映画に出る腐海、純粋な風の谷、森林のお守り神の王蟲、自然と共感を覚える主人公のナウシカ及び人間の欲望にコントロールされるクシャナといった要素から、筆者は『風の谷のナウシカ』に含む宮崎駿の自然観を分析する。それとともに、本論文は映画に出る人間関係の研究を通して、人間と自然の関係を述べ、自然と調和がとれるべきという思想を論述する。最後、今の生活にある環境問題を列挙し、そのうえ、映画の自然観と結び、人間と自然は互いに共生し共存すべきという思想を述べる。
キーワード: 風の谷のナウシカ;宮崎駿;自然観
目次
要旨
中文摘要
第1章 はじめに-1
1.1 『風の谷のナウシカ』について-1
1.2 本稿についての紹介-1
1.3 先行研究-1
第2章 『風の谷のナウシカ』への分析-3
2.1 王蟲から見た宮崎駿の自然観-3
2.2 腐海と風の谷から見た宮崎駿の自然観-3
2.3 ナウシカから見た宮崎駿の自然観-4
2.4 人間と自然との関係-5
2.5 宮崎駿の自然観-8
第3章 現在の環境問題への考察-11
3.1 現在の環境問題-11
3.2 宮崎駿の自然観からの啓発-11
第4章 おわりに-13
4.1 まとめ-13
4.2 本研究の意義と欠点-13
4.3 今後の展望-13
参考文献-15
謝 辞-16