要旨:
外国語を習得する時、まず第一人称代名詞を覚えなければならない。日本語を習う時もそうである。日本語の一人称代名詞は一人称すなわち話し手を指す代名詞である。現代日本語には文法的に名詞とはっきり区別される代名詞がなく、様々な語が一人称代名詞として使え、それぞれ文体や立場が異なる。また同じ語でも平仮名、片仮名、漢字で読み手に与える印象が異なる。従って、第一人称代名詞の使用方法は日本語学習者にとって難点の一つだと言えるだろう。
本文は日本語の第一人称代名詞をめぐって、研究してきたものである。主に三つの部分からなっている。まず、日本語の主な第一人称代名詞の使用方法をまとめ、それから日本語の第一人称代名詞の使用特徴を分析してきた。また、日本語の第一人称代名詞の使用頻率が低い原因をそれぞれ文化の面と言語特徴の面という二つの面から述べてみた。
キーワード:第一人称代名詞;使用特徴;使用頻率
目次
摘要
要旨
はじめに-1
1日本語の第一人称代名詞の概説-2
1.1日本語の第一人称単数代名詞の一覧-2
1.1.1普通の第一人称単数代名詞-2
1.1.2親しい場合の第一人称単数代名詞-2
1.1.3ビジネス文書の第一人称単数代名詞-4
1.1.4職業の第一人称単数代名詞-4
1.1.5団体・組織の第一人称単数代名詞-5
1.2日本語の第一人称複数代名詞の一覧-5
2日本語の第一人称代名詞の使用特徴-5
3日本語の第一人称代名詞の使用頻率が低い原因-7
3.1文化面の原因-7
3.2言語構造面の原因-8
3.2.1日本語における主語を省く原則-8
3.2.2授受表現-9
3.2.3意志動詞-9
3.2.4敬語-10
3.2.5受動文-10
3.2.6呼称-11
3.2.7感情を表す形容詞-11
3.2.8日本語の人称代名詞の流動性-11
終わりに-12
参考文献-13
謝 辞-14