概要:武士階層は長い時代にわたって日本社会において支配的地位を占めていた。明治維新前後の時期から、武士階層は没落し始める。この歴史的転換期から、武士道の内容も変容しつつある。本文はこの時期の武士階級、特に下級武士を対象に分析を行う。具体的には、日本の武士映画『たそがれ兵衛』を素材に、幕府末期の武士のイメージを探究する。主人公清兵衛の性格の特徴に着目し、時代背景と結び付けて武士道は彼の中にはどのように反映されたのかを分析し、武士階層及び武士道精神をさらに深く、全面的に認識しようとする。
目次
概要
中文摘要
序 章 研究目的と先行研究-1
第1節 研究目的-1
第2節 先行研究-1
第1章 江戸時代の武士道について-2
第1節 江戸時代武士道の主要内容-2
第2節 江戸時代武士道の世俗化-2
第2章 映画『たそがれ清兵衛』から見た武士のイメージ-3
第1節 映画『たそがれ清兵衛』の粗筋-3
第2節 武士清兵衛という人物設定-4
第3節 武士清兵衛から見た武士道精神-4
第3章 武士階級が没落に歩む原因-6
第1節 大きな時代背景-6
第2節 原因分析-7
終 章-8
参考文献-9