要旨:家紋は日本の家族の標識であり、中国語で「家徽」とよんでいる。家紋は900年ぐらいを経て、古代においては身分や家柄の象徴とし、戦争時に敵味方を区別した。今、校章、社章などの形としても使用されている。こうした歴史の変遷を経て、日本の家紋に含む意味も単一のものから多元化に向かっている。そもそも家紋の意味は「家」を中心し、時間を流れ、家紋の家族意識も変えていくようになっている。家紋を研究することは、デザインというより、その裏に隠れた文化のほうが大切であろう。
よって本論文は、まず家紋はどのようなものかを明らかにするために、家紋の分類について紹介した。そして、歴史の変遷につれて、家紋の変化とそのものの意味の転化、また歴史の中で日本人の家族意識の変化がどのようになされたのかを分析した。最後、先行研究を参考にし、家紋に含む家族意識のことを、自分なりの考えを出した。
キーワード:家紋;歴史変遷;家の象徴;家族意識
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
第一章 家紋の概要-2
1.1家紋とは-2
1.2日本の家紋の分類-2
1.3家紋の使用-3
第二章 日本の家紋の歴史変遷-4
2.1平安時代-4
2.2鎌倉時代~江戸時代-5
2.4第二次大戦以降-7
第三章 家紋の中の家族意識-9
3.1日本人の家族意識-9
3.2日本の家に表れる家族意識-9
3.2.1家族の象徴-9
3.2.2統治権力の象徴-10
3.3日本の家紋に象徴される家族意識の変化-11
3.3.1家紋の庶民化-11
3.3.2家族意識から集団意識への転換-13
3.4まとめ-14
終わりに-16
謝 辞-17
参考文献-18