要旨：TBS日曜劇場「夫婦」は25年間連れ添い子供二人を育てきた夫婦のドラマである。この中に、今の日本の家庭問題を現した。たとえば、離婚問題、親子の交流不順問題など。
現在、家庭を取り巻く社会的環境は、親にとっても、子どもにとっても非常に厳しい。また、この問題は簡単に解決されるものではない。
誰でも暖かい家庭を夢見て結婚する。しかし，現実はなかなか理想通りに行かないところがある。本当に親しい関係であればこそ求めるところも多く，お互いの気持ちが通じ合わないと，期待を裏切られたような感じになり，決定的に関係が壊れてしまうこともあるのである。愛し合う関係は，また傷つけ合う関係ともいえる。昨今の社会の変化は急速であり、人々は日々数多くの問題に直面して生活している。もちろん、その渦の中に家庭にかかわる問題も存在する。
夫婦関係、世代間ギャップ、愛人問題などさまざまである。今の日本は、家庭問題は日々ひどくになってきて、全社会の関心を集めている。しかし、家庭問題に関しての成熟的な法律や対策はまだ不足分である。本稿は、家庭問題の社会現状と解決対策について検討してみる。
「夫婦」というドラマを通じて、日本人の家庭生活が生き生きとして現れる。
今日、家庭を取り巻く社会の環境は、親にとっても、子どもにとっても非常に多くの問題をかかえている。また、これらの問題はひとつの答えで解決されるものでないことは、だれもが感じているところである。
核家族化の進展により、親自身、子どもへのしつけや教育に自信がもてず、過保護、過干渉、あるいは放任の養育状態に陥り、悩みを抱えつつも相談の相手が少なく、孤立する親が増えつつある。更に、その悩みの蓄積から、子育てから逃避する母親や、子育てに参加しない父親が増加している。一方、子どもにとっての家庭の現状は、共働きの親と個室化した家庭環境の中で、家族との日常生活の会話も少なくなり、家庭の一員としての自覚や家族に対する魅力を感じなくなってきている。
家庭は社会の一部分として、重要な役割を担う。家庭の安定と調和は直接に社会の安定に影響する。家庭問題の厳しさは日々にひどくなっているから、政府の努力と共に危機に臨んで家を救い出すべきだと思う。人々の家庭意識を強める必要も重要である。高度経済成長期から今日まで、物質文明は豊かになってきったが、反面、精神的部分が今日あまり問題視されていないところもあったため、心の教育を再構築することが重要であると思う。
