要旨:語彙という言葉は一般の人にとってなじみのない言葉である。語彙とはある一つの言語体系で用いられる単語の総体であり、あるまとまりを持った語の群である。語彙論は語と語彙を研究の対象とする学問である。一方は語彙の歴史について研究で、今まで発展してきた過程をめぐり、一方は現代語彙の体系の法則を見つけ出す研究である。本研究では、語彙論の中の対照語彙論から「こうべ」、「あたま」、「かしら」この三つの単語を比較して、真の意味を皆に分からせるため、通時論と共時論二つの観点から分析している。通時論の中で、語源、語種、語彙の変遷、意味の拡大、意味変化にかかわる要因この五つの面から再び論じる。共時論の中で、あたま、こうべ、かしらの意味や形態を史的見地からとらえ、その由来や変化を説明する。音韻法則や語の用法の変化をたどり語の真の意味を明らかにする。
キーワード:語源 類縁 語彙
中文摘要:词汇这个词对于一般人来说是不怎么熟悉的词汇,所谓的词汇就是在某一个语言体系中被用单词的全体,是持有某种统一的语群。词汇论是把词和词汇作为研究对象的学问。一方面是关于词汇历史的研究,围绕着到现在为止的整个的发展过程,另一方面找出现代词汇体系的法则的研究。本研究是用词汇学中的对照词汇学对こうべ、あたま、かしら进行比较,为了让大家知道它们真正的意思,从通时论和共时论两个观点来研究。在通时论中,从语源、语种、词汇的变迁、意思的扩大和意思变化的要因这五方面再一次进行论述。在共时论中,对こうべ、あたま、かしら从历史的角度对其意思和形态进行把握,对其由来和变化进行说明。围绕着音韵法则和其用法的变化,使其用法更加明晰。
关键词: 语源;类缘;词汇
語彙についての研究は音韻論や文法研究にくらべてかなり遅れている。特に日本語の語彙についての組織的研究はこれまで乏しかった。しかし、1950年ごろから語彙、意味についての調査研究が次第に進められ、いろいろな成果がみられるようになった。ここで、私は語彙論の中の対照語彙論から「こうべ」「あたま」「かしら」この三つの単語を比較して、それら相互の異同関係を明らかにし、どのように発生し、時代の下るにしたがってどのように変化してきたかについて考察する。また、どんな意味を含み、どのような構造となり、普通はどのように使うかをわかるようにする。ここで、まず「こうべ」「あたま」「かしら」について、通時論と共時論から考察し、これから、通時論のなかで、「語源」「語種」「意味」この三つの部分を分り、詳しく分析する。この研究を通じて、三つ単語のいきさつを明瞭し、皆にわからせるようにする。