要旨:海爾と松下電器はそれぞれ自国の電気業のリーダーと言われる。 二社はそれぞれ自分なりの独特な経営理念があり、どちらとも優れていると思っている。ゆえに、 筆者は海爾と松下電器を対象にして二社の経営理念を比較して検討してみたいのである。
キーワード:海爾;松下電器;経営理念;比較
近年来、 “経営理念”という言葉はますます多くの企業に重視されて、影響力もだんだん顕著になってくるようである。 今日では、 長々と生存したいには、先進的な経営理念を持つのが要因である。 中日両国の企業は文化意識と経営意識において異なっているので、 経営理念もそれぞれの特色を持っているわけである。
海爾と松下電器は経営理念においては違う点がたくさんあるが、小論では違う点に対して深く検討したくないのである。なぜなら、会社によって、経営理念は異なった所があるのは当然なことである。上の理由から小論では中国の民族企業は日本の大手企業と比べて経営理念の面でどのような同じ点があるかについて分析してみたい。それから、アンケートの結果を通じて、 海爾の経営理念は社員の中でどのぐらい浸透するかを明らかにするつもりである。最後に、経営理念浸透の重要性を改めて検討してみようと思う。
松下電器と海爾の経営理念について研究している人が多いし、 研究成果も多く見られる。 例えば、 もっぱら松下電気を研究するものには 『松下释解经营道』 、『松下幸之助と松下電器の経営理念』などが挙げられるし、海爾をテーマにした研究成果には『海爾の文化戦略と経営理念』 『海爾文化の啓示』などがあげられる。しかし、残念なのは、海爾と松下電器を対象として二社の経営理念を対照しながら検討する人は少ないようである。ゆえに、小論では、主に二社の経営理念に重点を置いて、 今まで深く検討されない部分をアンケート調査やインタビューの結果を参考しながら、 自分なりの分析を展開してみたいのである。