要旨:ことわざについて、《辞海》の中ではこのように解釈したのである。ことわざは熟語の一種であり、民間で広く伝わる簡潔で意義がある語句である。これらは大体人々の生活経験を反映している。ことわざは、民間文学形式の一種でもある。ことわざは以下のような特徴がある。短かくて読みやすい。民間に広く知識と論理を伝わる。
ことわざの短かさは、言葉の簡潔と形成上のなみであり、ことわざの意味は、哲学の知恵と思考の鋭さをであり、ことわざのユーモアは風諭のユーモアを表している。ことわざは、民間語用芸術から咲いた山花であり、経験によって凝り固まった民族の知恵の結晶である。
ことわざの語源については、大体二説がある。その一つは、ことわざは物を言う技術である。もう一つは、本居宣長が古事記伝に述べた説で、宣長は「わざ」を単純な技術の意味にせず、信仰的な面から解こうとしている。すなわち、「ことは言、わざは童謡(わざうた)・禍・俳優(わざおぎ)などのわざと同じくて、今の世にも、神又は人の霊などの崇るを、物のわざという、是なり」と説いている。
親子関係は、人間関係の中で最も基本的で、最も重要な関係でもある。それでは、日本のことわざから日本人の親子関係がわかるだろうか。
そこで、本稿では、父親の教育・母親の愛、「蛙の子は蛙」、両親の恩は天地のようである、孝行と不孝などの内容についてのことわざから、日本伝統的な親子関係を論じてみたい。
本稿は、日本語の中の親子関係に関することわざを通じて日本人の伝統的な親子関係を論じた。ことわざから日本伝統的な親子関係は以下の特徴があることがわかった。第一、父親と母親は教育の過程で違う役を演ずる。父親に関する、ことわざは多いが、母親に関するのはそんなに多くない。古代日本社会で、父親は、子供をしつける任務を全部受け持つ。母親は子供を守る役割であった。第二、「蛙の子は蛙」と似ていることわざが多い。一方では、遺伝子遺伝の重要的な作用を示し、もう一方では、両親の日常生活の行為は子供の成長に影響を与えることがわかる。「家庭は習慣の学校であり、両親は習慣の教師である」と言われている。第三、両親の恩は天地のようであるということわざがある。日本人の一生は、恩を受けて、そして、恩を返えす一生だと見られている。子供は親の恩を返えさなければならない。第四、両親は子供に対する愛は慈愛であり、子供は両親に対する愛は敬愛と親孝行である。両親は、子供に対して、恩があるので、子供が必ず親に孝行する。孝行は恩を報じることと同じである。