序論
各民族は自分の民族服がある。大和民族も例外ではなく、和服は大和民族の伝統的な衣服として、世界でも有名である。また、日本女性の美しさを表している。その古典的な優雅と東洋的な気風が日本にだけでなく、世界の人々にも魅了される。
和服は、日本人の“第二の皮膚”、“日本人のこころ”を表していることができる。そして、和服には、日本の風土や日本人の美意識が凝縮され、作られる時代の文化も反映されて奥深い魅力に溢れている。
その上、時代によって、いろいろな和服がある。たとえば、以前の古代から奈良時代にかけての貫頭衣、平安時代の十二単、江戸時代に小袖が流行した。
村上信彦が『服装の歴史』の中で、時代によって、女の生活と服装の関係を研究している。村上は服装を理解した上で、この本を書かれた。また、“女の服装は、悩み、苦しみ、ゆがめられ、さらにそこから脱け出ようとしている女の生活の鏡である。”と認めていた。しかし、どうして女の和服は時代によって、変化してきたのか。また、この変化と日本人の美意識とはどのような関係があるのか。これについての研究はまだ十分ではない。