要 旨:戦後日本社会は「夫は仕事、妻は専業主婦」のパタンで築かれた。独身で女性の社会価値を実現するか、それとも仕事を辞めて専業主婦になり、夫と子供に仕える方式で自分の責任を実現するか、それは日本女性が直面しなければならない選択である。戦後特に高度経済成長期、経済の発展はずっと速いスピードが維持され、家庭の大黒柱となる夫の給料もどんどん上がり、日常の生活費を支払うのは全然問題ない。それは結果として多くの女性は結婚した後完全に家庭に身を置くことになり、「既婚女性の主婦化」現象が現れた。しかしこのような分業の局面は後ほど激しく殺到した第一次石油危機に打ち破られた。その後、経済発展の速度は明らかに緩めて、夫の給料の増加も鈍化して、住宅の価格や子女の教育費は却って日増しに上昇し、家庭収支のバランスを維持するため、すでに家庭に退いた既婚女性は止むを得ず再び社会に参与し、就職することになった。女性の家庭と仕事の衝突を緩和し、少子高齢化問題を解決するため、80年代以降日本政府も一連の政策を作った。いまどきになって、日本の雇用労働者の中の5分の2近くが女性になった。女性労働者の作用はますます重要視しなければならなくなってきた。
本論文は日本女性の就職現状について考察し、その特徴と中に潜む問題を究明し、時代背景を深く分析してこの現状になる原因を詳しく論じる。我が国の女性の就業と再就業に大切な参考になるだろうと思う。
論文は三部分から成る:
第一部分、新たな時代背景の下で、日本女性の就職環境や新しい時代の要求を論じる。
第二部分、すでにできた統計データや調査結果に基づいて、日本女性の就職現状とその特徴を詳しく論述する。
第三部分、日本女性の就職現状を引き起こす深層原因を分析する。
キーワード:女性労働者 就職 特徴 仕事