要旨:明治維新は日本近代史上の最も重要な事件である。欧米列強の侵入につれて、殖民地化しつつある日本は上から下まで大変革が行われた結果、滅亡の危機から逃れ、さらに富国強兵に成功し、先進的な近代国になった。明治維新の成功した原因の一つには、日本の伝統的な「家」文化がある。「家」を存続させるために、「家長」の命令を守らなくてもよい、また、個人を犠牲にしてもかまわないのである。この「家」文化の特徴は、明治維新の成功に大きく貢献した調所広郷や徳川慶喜の行動によく現れている。
キーワード:明治維新 「家」の文化 幕府 朝廷
摘要:明治维新是日本近代史的一个重大事件。随着欧美列强的侵入而不断殖民化的日本自上而下进行了大改革。这一改革不仅将日本从民族危亡中解救出来,还使日本国富兵强,一跃成为先进的近代化国家。日本传统文化——“家”文化是明治维新成功的原因之一。为了家族的存续,他们不惜违背“家长“的命令,甚至牺牲自己的性命。对明治维新做出重大贡献的调所广乡、德川庆喜,他们的所作所为清晰地向我们展现了日本的“家”文化。
关键词:“家”文化 明治维新 幕府 朝廷
日本人は、個人よりも会社、家よりも国家という集団に頼る意識が強く、価値もそこにおいているように見える。だから、日本人は「家」のことを一番だと思っている。
明治維新は日本近代史上の一大事件としてよく語られるが、言うまでもなく、その成功した原因の一つに、「家」の文化を挙げることができる。つまり、日本という「家」の存続を維持するために、「家長」の命令を守らなくてもよい、また個人を犠牲にしてもかまわないのである。本文では、調所広郷と徳川慶喜の二人が、明治維新という波乱万丈のドラマの中で取った行動を例にし、「家」文化の特徴を検証してみる。