要 旨:志賀直哉は日本近代文学史上において、白樺派を代表する有名な小説家であり、「小説の神様」と高く評価されている。志賀の一生で百二十余の名作があり、中には短編小説が多いが、『暗夜行路』は前後十五年をかけて完成した唯一の長編小説である。『暗夜行路』では、主人公である時任謙作は、心は激しい打撃を引き受けられなく、三度と大自然に入って、大自然の中に自我を調和する複雑な心境変化の過程を描いている。この小説は自伝的な要素を含め、志賀直哉は謙作という人物に託して本人の内心の発展することを表す。
志賀直哉はいつもながら学者達の日本近代文学を研究する対象であるの一人であり、志賀氏やその作品に対する研究がもう少なくない。学者達の先行研究に基づいて、拙論は『暗夜行路』という小説を探究の中心とし、その同時に白樺派の風格、西洋思想と東洋思想の影響、志賀直哉の生涯やその他の作品などを分析し、個人的な立場で志賀直哉の自然観と自我意識の形成と発展を模索して明らかにして行きたい。
拙論は三つの章からなっている。第一章は白樺派とそのスタイルを紹介し、また白樺派の代表的人物である志賀直哉とその作品を詳しく紹介する。第二章は『暗夜行路』をめぐって、西洋の汎神論と東洋の荘子思想の影響から志賀直哉の自然観について説明する。第三章は『暗夜行路』に基づいて、西洋と東洋思想両方の影響から志賀直哉の自我意識の形成と発展について述べる。
キーワード：志賀直哉；白樺派；『暗夜行路』；自然観；自我意識
中文摘要:志贺直哉是日本近代文学史上白桦派中具有代表性的著名小说家，被誉为“小说之神”。他一生写有一百二十多部作品，以短篇居多，而《暗夜行路》是其花了前后十五年时间完成的唯一的长篇小说。《暗夜行路》中，主人公时任谦作内心无法承受重大的打击，三次走进大自然，在大自然中不断地调和、完善自我，作品正是描述了其整个复杂心路变化的过程。该小说有着自传性的因素，志贺直哉借谦作这一人物呈现了其本人的内心发展过程。
志贺直哉一直是许多学者研究日本近代文学的主要对象之一，对于作者和其作品的先行研究已是不少。在各学者相关先行研究的基础上，拙论试图将《暗夜行路》作为探索的重点，同时结合白桦派的流派风格、西方思想与东方思想对其的影响、以及志贺直哉的生平经历和其他相关作品，从个人的角度出发探索并明确志贺直哉的自然观和自我意识的形成与发展。
拙论由三个章节构成，第一章介绍白桦派及其风格，并着重介绍白桦派的代表性作家志贺直哉生平及其作品；第二章围绕小说《暗夜行路》，从西方的泛神论和东方的庄子思想对志贺直哉的影响来论述他的自然观；第三章结合小说《暗夜行路》，分别从东西方思想的影响入手论述志贺直哉自我意识的形成和发展。
关键词：志贺直哉；白桦派；《暗夜行路》；自然观；自我意识
