要 旨:今まで、授受動詞についての研究は言語学を踏まえた文章が多くある。本稿では、04級日本語学部学生の視点に立ち、学生に必要な授受動詞の文法を、学生にわかりやすく記述したいと考える。具体的には、「内外意識」と「恩恵意識」についまだ理解していない学生を対象に例文と図表などを用いて、授受表現の分析をするつもりである。
大多数の学生は「くれる」、「あげる」、「もらう」の使い方を大体身につけたと思われる。しかし、授受補助動詞の使い方がまだ良くわからない。従って、本稿では、まず、日本語学部の学生を対象に行ったアンケート調査について述べ、その後、授受動詞の「内外意識」、「恩恵意識」を中心に記述する。
本文は授受動詞の使い方をめぐって、展開したのである。まず、授受動詞の基本的な使い方と表す意味を紹介した。次に、日本語学部04級の学生にアンケートをし、そのアンケートに存在する問題ついて、「内外意識」と「恩恵意識」に関する例文と図表などを用いて、授受表現の分析を行った。授受動詞研究を通じて授受表現「~てあげる」、「~てもらう」、「~てくれる」は「内外意識」と「恩恵意識」によって使用場面が違うということが分かった。しかし、不十分なところや多くの疑問が残されていと思い、「非恩恵意識」について存在しているか否か論点まだ研究してない。これらの問題についてはまた稿を改めて論じるつもりである。