要旨:桜といえば、人々は自然に「日本の国花」と思い出す。確かに、日本人にとって、桜はただ植物の一種だけではなくて、特別な意味と感情を含む特別な存在のものだ。
菊と比べ、桜の方がもっと日本人の精神や性格の特徴をあらわすことができる。日本政府は毎年の3月15日~4月15日を「桜祭り」と決めた。このとき、国内の放送、新聞、テレビ、どこでも桜満開のニュースを流す。世界中でこれほど桜を愛する国はないだろう。
桜は日本の衣食住、芸術、政治など各分野に浸透する。時代の発展につれて、桜の意味も変化しつつある。最初の民俗信仰の委託から大衆讃美の対象になって、神聖から普遍へ、さらに「国花」の地位にいたるまで、桜はずっと日本人の切っても切れない絆だ。
桜の最初の登場は、『古事記』『日本書紀』(720年)などの神話伝説だ。民俗学家が考証するとおり、桜は「農耕の神」として、豊作を占うの器具として用いられる。或いは守護の神として、人間のひざまずきやぬかずきを受ける。中古時代の貴族の宴会から、中世の武士階級に広げ、近世の一般民衆の花見まで、和歌、俳諧、小説中の文学表現から刺青、絵画、生活まで、桜は日本社会の隅々までしみ込む。
日本の近代思想家新渡戸稲造は『武士道』の中で、「武士道はそのシンボルの桜のように、この土地の固有の不思議なもの」と述べ、桜は満開のとき突然に落ちて、命の儚さと壮烈さをを象徴する。軍国主義はこの点を利用して兵士に「忠君報国」の思想を注ぎ込む。しかし、桜も外交時親善を表すためのものとしてもちいられる。1972年、日中国交正常化の時、田中角栄首相は日本国民の名で中国に桜木を贈呈する。この時、桜は平和友好の象徴になる。
とにかく、桜は日本文化の中で不可欠の一環だ、日本社会を理解することに大切な意味がある。
キーワード:桜 国花 武士道 文化
目次
要旨
中文摘要
1. はじめに.1
1.1桜の定義
1.2桜の起源
1.3桜の発展
1.4研究の目的と意義
2. 桜と日本習俗 . .2
2.1花見について
2.2桜前線とは
2.3桜から日本人の美意識をのぞむ
3. 桜と日本文学5
3.1桜ともののあはれ
3.2桜の文学イメージ
4.桜と日本政治.6
4.1桜と日本人の死生観
4.2桜と武士道
4.3桜と国花
4.4桜と外交手段
5. 結論 8
参考文献.9
謝辞10