要旨:女性意識とは、女性が自分自身を「人間」と認めるための価値、特に「女」という価値に対する体験と覚悟ということ。本文に語る「女性の自己保護意識」というものは、不慮の事故、危機、さらに迫害に遭った時、重大な決断を下ろす時、女性がどのように対応し、どのような手段を通じて自分または自分と子供を守ることについての自覚を指す。
女性及び女性意識について、今までいろいろな国の学者と専門家がさまざまな調査と研究をしていた。女性意識について、特に日本女性の意識調査、研究で、代表的な研究重点は以下のとおり4種類かある:女流文学の研究;女性婚恋観の研究;女性職業観の研究;女性用語の研究。
しかしこれまで、不慮の事故、危機、さらに迫害に遭った時、日本女性がどう対応するか、どう決断するか、どのような自己保護意識を見せるかについては、まだ具体的、系統立った研究はない。
本論文では、まずドラマ「Mother」を題材として、その中に登場する3種類の日本女性を取り上げる。そこから現在の日本女性のいくつかの自己保護意識を分析する。さらにこのような現状になった原因と影響などを研究する。
ドラマ「Mother」では、いろいろな女性が登場した。異なった性格を持って、違う境遇にあって、それぞれ特殊な自己保護意識と行為を表した。
女性の自己保護意識の形成と変化と言えば、女性の自立は非常に難しい。しかし、女性が戦い続ける。すると、女性への尊敬、認識ができる。
本文では、日本の現状と未来についての予想を語った。女性の地位は上昇している;そして、男性の負担と圧力も軽減する。そこで、社会の全面的の発展と進歩は実現できる。
総じて、女性は、自分のためにも、他人のためにも、自立すべきだ。今後も、女性の自己保護の一番正しい方法の探しは止まらない。筆者から見ると、日本であれ、中国であれ、男性であれ女性であれ、適材適所で、それぞれが最善を尽くせばこそ、調和の取れた社会の全面的の発展と進歩はできると思う。
キーワード:女性 女性意識 自己保護 自立 調和
目次
要旨
中文摘要
1.序論-1
1.1女性の自己保護意識とは何か
1.2先行研究について
1.3ドラマ「Mother」について
1.4研究の方向性
2.ドラマ「Mother」に登場する3種類の女性の自己保護意識-3
2.1男性依存型:何があっても男から離れない―主人公の実の母・望月葉菜
2.2潜在的男性依存型:現実との戦いで負けて結局男を頼る―怜南ちゃんの母・道木仁美
2.3自主独立型:男を頼らずに自分(と子供)を守って生きていく―主人公の妹・鈴原芽衣、主人公の養母・鈴原藤子
3.女性の自己保護意識の形成とその変化-6
3.1長期間の男性支配社会における女性の地位低下
3.2女性の権利意識の目覚め
3.3国民全体の意識の変化
4.日本における女性を取り巻く環境の変化-14
4.1社会の変化
4.2男性の意識の変化
5.結論-17
参考文献-19
謝 辞-20