要旨:広告キャッチフレーズは広告活動と言語活動を結びつけたものである。広告キャッチフレーズは広告の販売促進という本質から生まれるものである。誇張性、説得性と承諾性という三つの特徴は広告キャッチフレーズを他の言語から区分される。経済の発展を伴い、広告は既に、われわれの生活の中で、欠くことができない部分になっている。テレビ、新聞、看板、バスなどの媒体を通し、広告は人々の生活の各領域に入り込んでいる。どんな素晴らしいアイディアでも言語形式を通じないと、表せないと思う。それゆえ、広告キャッチフレーズは広告の成敗に関わっているといえるかもしれない。
なお、言語学の研究において重要また特殊な部分とされるキャッチフレーズはその国の文化心理、風俗習慣や生活様式などを反映するだけではなく、逆にまた社会文化などから影響と制約をも受けている。昔から一衣帯水の中日両国は、多くの分野で密な関係を持ち、相違もあり、融合もある。本稿はインターネットから優秀なキャッチフレーズを多量にあつめ、そして、構文とレトリックの二つの角度から分析してみたものである。
研究を通して、中日両国の広告キャッチフレーズは共通点もあれば、差異もあることと、共通点のほうが圧倒的な優位を占めていることを明らかにした。本稿は共通点の分析に力を入れ、そして次のような結論に至ったのである。文化や背景が違うとしても、両国は広告キャッチフレーズの美に対する追求が同じである。
キーワード:広告キャッチフレーズ;構文;レトリック
目次
中文摘要
要旨
第1章 はじめに-1
1.1 研究動機-1
1.2 研究方法-1
1.3 研究対象-1
1.4 先行研究-1
第2章 構文における広告キャッチフレーズの中日比較-5
2.1 平叙文-5
2.2 疑問文-5
2.3 命令文-6
2.4 感嘆文-7
2.5 体言止め-7
第3章 レトリックにおける広告キャッチフレーズの中日比較-9
3.1 音喩-9
3.2 反復法と対句法-10
第4章 おわりに-13
4.1 まとめ-13
4.2 今回の欠点と今後の課題-13
参考文献-15
謝 辞-16