要 旨:日中両国は一衣帯水の隣国であり、文化的に切っても切られない関係で結ばれている。その中で、助数詞が大量に使われることは日本語と中国語の共通な特徴の一つである。その一方で両国は経済、文化、政治などの区別があることで、歴史の流れとともに、助数詞の選び方や使い方にもかなりのずれが生じてきた。
特に、動物を数える助数詞は非常に複雑で、日本語学習者に捉えにくいところの一つである。動物を数える助数詞がどのように分類され、どのような場合に用いられ、どのような形で表現されるのは、日本語教育に携わる者および日本語を勉強する学生たちが正しく把握しなければならない基本的な知識である。
本稿は先行研究を基にして、中国人の日本語学習者が更に理解しやすい視点から、日中動物を数える助数詞の分類やまとめを更に簡潔平明で分かりやすく考察しようと思う。日中対照研究を通して、もっと学習者が期待できる結果を出せると思われる。そのために、初めは動物を数える助数詞の先行研究や分類を取り上げる。次は、動物の名前を助数詞とする数量表現と、動物の体のある部分を助数詞とする数量表現と、言葉の意味から得た助数詞の数量表現について、日中対照を通して述べる。最後は、結論を出すことと本稿の不足なところをまとめる。
キーワード:日本語;中国語;動物;助数詞
目次
要旨
中文摘要
第1章 先行研究及び本文の目的-1
1.1 はじめに-1
1.2 動物を数える数量表現に関する先行研究-1
1.3 動物を数える助数詞の構成成分-1
第2章 動物の名前を助数詞とする数量表現-3
2.1 日本語の助数詞の誕生-3
2.2 動物の名前を助数詞とする数量表現-3
第3章 動物の体のある部分を助数詞とする数量表現-5
3.1 日本語の動物を数える助数詞-5
3.2 中国語の動物を数える量詞-7
3.3日中対照考察による結論-9
第4章 語意類助数詞の数量表現-11
4.1 日本語の動物を数える助数詞-11
4.2 中国語の動物を数える量詞-13
4.3 日中対照考察による結論-15
第5章 おわりに-17
5.1 まとめ-17
5.2 本文の不足-17
参考文献-19
謝 辞-20