要旨:言葉というものは、多数の人間の共同生活のなかから生まれてきた社会的習慣であり、伝統であり、保守的で、変化に逆らう一面がある。従って、誰かの呼びかけによって急に変わるというようなものではない。日本語には女性語がたくさんあるが、これは日本語の特徴の一つであると思われる。日本語の中に特殊な女性の言葉が存在して,この現象は深く歴史の背景の中に存在する。
本稿は主に歴史文献やさまざまな調査データ及び会話例文を資料として、日本語における女性語の起源と変遷を研究する。また、明治時代から現在である平成までの順にしたがって、日本の社会、歴史や日本人の思想、心理などと結びつけて、日本女性の地位の変化から女性語という言語現象の裏にひそんでいる原因を検討してみたい。最後に、日本語における女性語は時代と社会の発展につれて変わりつつある。日本語における女性語が日本の社会的要素の影響を受けるものであるという結論を下す。目下日本女性の社会の地位の向上に従って、男女の両性の用語の違いは次第に縮小しつつある。日本語の女性語と男性語の差異を明らかにして、女性語の言語意識と言語規範を明確化する。
本稿では、以上の分析により、読者が読んだ後、女性語は女性地位の上昇と共に徐々に良い変化をする点が分かると期待し、日本語を更に理解することが可能となる。
キーワード: 女性語;社会の発展;地位の変化;影響
目次
中文摘要
要旨
第1章 はじめに-1
1.1 女性語の歴史-1
1.2 女性語についての先行研究-1
1.3 本研究の目的-2
第2章 明治時代における女性語の定着-3
2.1 新しい女性像の確立-3
2.1.1 女性解放の問題-4
2.1.2 女子教育の普及-4
2.2 女性語の社会化-4
第3章 昭和時代における女性語の変化
――第二次世界大戦を時間軸に-7
3.1 戦前の女性と言葉-7
3.2 戦中の女性と言葉-7
3.3 戦後の女性と言葉-8
第4章 平成時代における女性語の新しい傾向-9
4.1 流行語と女性-9
4.2 女性語の中性化-10
第5章 おわりに-11
5.1 本研究のまとめ-11
5.2 本研究の欠点-11
5.3 今後の課題-11
参考文献-12
謝 辞-13