要旨: 日本では、少子・高齢化による労働力供給の構造変化により、職場における女性の活躍への期待が増々大きくなっている。雇用者として働く女性が増加しつつあるものの、男性が雇用者の中で依然として強い者である。多数の女子社員は就職したとしても、結婚・出産・育児の現実により退職せざるを得ない。育児が落ち着いたら再び職場に入ることが普通である。本稿では、日本企業における女子社員雇用の現状を明らかにしており、女子社員雇用の特徴を論述し、またその成因を分析し、さらには、女子社員の活躍を推進するための対策を検討する。「男尊女卑」の伝統意識や「男は外、女は内」の社会分業及び日本の雇用慣行・制度などの影響で、日本企業における女子社員は短期雇用が多い、管理職の割合が低い、昇進が難しい、女性差別されるという特徴が現れている。したがって、女子社員の活躍を推進するため、伝統意識のチェンジやワーク‧ライフ‧バランス支援施策と均等施策の進め及び企業の取り組みなども必要だと思っている。
キーワード:女子社員雇用;男尊女卑;性別差別
目次
摘要
要旨
はじめに-1
1日本企業における女子社員雇用の現状-2
1. 1雇用率と年齢階級別労働力率-2
1. 2雇用形態-2
1. 3雇用における諸問題-3
2 日本企業における女子社員雇用の特徴-5
2.1短期雇用が多い-5
2. 2管理職比率が低い-5
2. 3昇進が難しい-6
2. 4女性差別される-6
3 日本企業における女子社員雇用実況の成因-8
3. 1「男尊女卑」の伝統意識-8
3. 2「男は外、女は内」の社会分業-8
3. 3日本の雇用慣行・制度-9
4 日本企業における女子社員活躍の推進-11
4. 1伝統意識のチェンジ-11
4. 2ワーク‧ライフ‧バランス支援施策と均等施策-11
4. 3女子社員活躍の取り組み-12
終わりに-14
参考文献-15
謝 辞-17