要旨:
渋沢栄一は明治時代から大正初期にかけての実業家、一生500ぐらいの多種な企業を設立し、経営した。「日本資本主義の父」ともいわれる。彼は経営活動において、ずっと「論語算盤説」を遵奉し、即ち「『論語』を持ちながら、算盤も持つ」、「義利合一」を追求していた。また、優秀な企業人は「士魂商才」である、「信用第一」の理念を堅持し、「善意競争」のとともにより良い発展と考えられる。
本稿は、渋沢栄一の「論語と算盤」の分析を通り、この立派な実業家の経営理念について更に研究したい。彼は儒学の『論語』に基づいて、経営活動には「士魂商才」の品性を身につけて、「道徳と経済合一」の原則をやり通していた。彼の具体的な経営実践から見れば、彼も社会責任感を重んじて、自発的に社会に報いるのを提唱して、持続可能な発展を実現すると主張していた。渋沢栄一は新しい経営理念を提出した後に、自分の実践を通して、この理念はだんだん完全となさせて、日本実業の発展のためにすぐれた貢献をした。今まで、日本の企業に深い影響を与えている。たくさん実業家はこの理論を道徳基準として、産業経営活動に従事している。そのほかに、現在の中国の企業に対しても示唆があると思う。企業として、経済利益を追求する同時に、渋沢栄一の経営理念を学んで、社会責任を担うべきである。
キーワード:渋沢栄一;「論語と算盤」;経営理念;企業社会責任
目次
摘要
要旨
はじめに-1
1 「論語と算盤」の理念-2
1.1 孔子の『論語』の思想-2
1.2 「日本企業の父」― 渋沢栄一- 3
1.3 「論語と算盤」の意味-4
2 渋沢栄一の経営理念-6
2.1 士魂商才-6
2.2 義利合一-6
2.3 信用第一- 7
2.4 善意競争-7
3 渋沢栄一の「論語と算盤」理念の実践-9
4 「論語と算盤」理念の影響-11
4.1 「論語と算盤」経営理念の広がり-11
4.2 中国企業への示唆-11
おわりに-13
参考文献-14
謝 辞-15