要旨
「そうだ」と「ということだ」の意味用法について、日本語専攻の学生にとって、知らないことはないが、しかし、その使い分けは、まだまだ困惑がある。研究と整理を通して、「そうだ」は助動詞で、「ということだ」は連語であることが分かる。
本論文は大量の例文を集め、調査と分析を通して、次のような結論を得た。(1)様態助動詞は物事の性質や状態を表す用法もあれば、動作の変化状態を表す用法もある。そして、現在での見通しや経験などで、将来への予測する用法もある。肝心なのは、これらの意味用法がみな話し手の判断にかかわっている。(2)伝聞助動詞「そうだ」も、連語「ということだ」もみな伝聞の働きがあるが、しかし、具体的な使い分けは差異がある。(3)語用論のコンテキストによる語用分析を通して、「そうだ」と「ということだ」のそれぞれの語用前提を闡明した。それによって、「そうだ」と「ということだ」の使い分けを明らかにした。つまり、「そうだ」は間接的に知った情報について胸算用し、判断し、意味的にそれを伝達する。それに対して、「ということだ」は情報源が特定の場合にも不特定の場合にも使われる。しかも、直接にそのまま引き受けて、直接にそのまま伝達する特徴がある。
最後に、研究を行った以上、また今後の新しい研究課題を提出した。
キーワード:伝聞;「そうだ」;「ということだ」;コンテキスト;語用分析
目次
要旨
中文摘要
1. 序 論-1
1.1問題の提起-1
1.2研究の目的、方法と意義-1
2. 助動詞「そうだ」の意味用法-3
2.1 様態助動詞「そうだ」の意味用法-3
2.2 伝聞助動詞「そうだ」の意味用法-3
3. 連語「ということだ」の意味用法-4
4. コンテキストによる語用論的分析-5
4.1 語用論的分析とは-5
4.2「そうだ」のコンテキストによる語用論的分析-5
4.3「ということだ」のコンテキストによる語用論的分析-6
5. 結 論-9
注釈-10
参考文献-10