要旨
千年を越える歴史を持ち、日本文化の形成とともに発展してきた和菓子は、行事に深く関わるため、日本人の生活の中で不可欠なものとなっており、和菓子は日本文化の一つであるということが明らかである。そして、季節の恵みを受け、四季の移ろいを閉じこめる工夫もされる和菓子を味わってみると日本人の季節に対する思い込みをしっかりと感じることができる。それは小さな和菓子に込められた大きな思いである。現代において我々は、失われてゆく自然や季節感を和菓子の中に見出すことができるのである。本稿では、和菓子を通して、日本人は自然を愛し、自然と調和し、自然の成り行きに任せるという自然観を持っていることが分かった。
キーワード: 桜もち; 日本文化; 自然観
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに-1
2.先行研究-1
3.桜もちについて-2
3.1 桜もちの起源-2
3.2 桜もちの種類-3
4.日本人の自然観-3
4.1 日本の自然環境-3
4.2 日本人の自然観の形成-4
5.桜もちから見る日本人の自然観-5
5.1桜もちの材料から見る日本人の自然観-5
5.2桜もちの外観から見る日本人の自然観- 7
6.おわりに-7
7.参考文献-9