要旨:本論文は在日華僑華人のバイリンガル教育を注目し、主に言語教育学と継承語としての中国語習得の視点から、多変量分析の方法を用いてアンケート調査を通し、以下の結論を得た。(1)継承語としての在日華僑の子どもたちの中国語能力は記述と読解より、口語と聴解のほうが相対的に高い。(2)幼児のとき、子どもの言語力は親との言語と一致性がある。しかし、日本の教育機関には入ってから一致性が失われ、日本語に変わるのである。(3)子どもたちの中国人との交際ネットワークを重視した方が中国語習得がよいと考えられる。スピーチコミュニティーを作り出せれば、習得が順調に進めると思う。
キーワード:バイリンガル教育 多変量解析 アンケート調査
目次
要旨
中文摘要
1. はじめに-1
1.1. 研究目的-1
1.2. 研究背景-1
1.3. 問題意識と検討方法-2
2.本論-3
2.1.調査1-3
2.1.1.問題点-3
2.1.2.調査対象-4
2.1.3.調査結果と分析-5
2.1.4.調査1のまとめ-7
2.2.調査2-8
2.2.1.問題点-8
2.2.2.調査対象-8
2.2.3.調査結果と分析-9
2.2.4.調査2のまとめ-16
3.おわりに-17
謝辞-19
参考文献-20