中日自動車メーカーの海外市場開発に関する比較研究
——トヨタとチェリーを例に
要旨:二十世紀後半で最も重要な出来事の一つは、日本自動車産業の発展であった。日本はアメリカを抜き、世界一になったのである。一方、近年、隣国中国では、自動車産業は目覚ましい発展を遂げている。本論文の課題は、日本の自動車企業と中国の民族自動車企業の比較研究を通じて、中国の民族自動車企業の発展の軌跡を明らかにすることにある。
本稿の構成は以下の通りである。まず、先行研究を整理し、海外市場開発の定義を確認した上で、本研究の目指すべき方向を示す。次に、企業方針、グローバル化への対応と過程という二つの観点からトヨタとチェリーを分析し、また、両社による海外市場開発の有様について比較、検討する。そうした作業を通じて、最後に、日本自動車企業の強みを明らかにするとともに、今後、中国の民族自動車企業が発展してゆく上での課題を浮かび上がる明らせたい。
キーワード:トヨタ チェリー 海外市場開発 自動車企業
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに-1
2.海外市場開発の定義と先行研究-1
2.1海外市場開発の定義-1
2.2先行研究-2
3.トヨタの海外市場開発-3
3.1企業方針-3
3.2グローバル化への対応と過程-3
4. チェリーの海外市場開発-4
4.1企業方針-4
4.2グローバル化への対応と過程-4
5. 両社における海外市場開発の比較研究-4
5.1海外製品開発について-4
5.2国内市場の確保-5
5.3競争戦略の選択と国際的機会の利用-6
5.4政府支援と海外サポートの利用-6
5.5アフターサービスへの重視-7
6.終わりに-8
謝辞-10
参考文献-11