日本の縮小意識についての研究----庭園を中心に
要旨:縮小意識は日本人の一つの特別的な思想として、日本人のそれぞれの方面に現れる。この意識は韓国の作家の李御寧が初めて提出し、彼が『「縮み」志向の日本人』の中では具体的に日本人にあらわれる縮小意識の6種類を説明し、すなわち「入れ子型」、「扇子型」、「姉さま人形型」、「折詰め弁当型」、「能面型」、「紋章型」である。「縮小意識」とは、何につけても事物を拡大するより縮小しようという意味である。「縮小意識」は日本人の特有の精神的なもので、日本人の日常生活、文化、芸術、産業、技術など幅広い領域に影響しておる。本論文は、いままでの先行研究に基づき、主に日本人の生活、庭園の代表的な二つの方面から縮小意識を説明する。「縮小意識」は日本人の特有的な精神上のもので、日本人の自然環境、日本の文化、芸術、技術などの多方面はこの意識の養成要素となっており、様々な影響を与えた。第一部分は縮小意識とは何かと日本人の日常生活から見る縮小意識という二つの点から、縮小意識の概念と表現を述べる。また縮小意識から得た啓示を分析する。第二部分は日本の代表的な庭園の構成と要素をあげて、具体的な縮小意識の表現に対し、分析をする。第三部分は縮小意識が生じた原因を探求する。
要するに、本論文は縮小意識の研究を通し、日本の文化と日本人の美意識を展示する。そして、日本人の縮小意識を新しい段階に推し進めようと思う。
キーワード: 縮小意識 日本庭園 自然環境
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに-1
2.日本人の縮小意識-2
2.1縮小意識の内容-2
2.2日本人の生活から見た縮小意識-3
3.日本庭園に現れた縮小意識-5
3.1日本庭園の様式-5
3.2縮景の要素と構成-5
3.3代表的な庭園の縮景-7
4.縮小意識の形成の原因-8
4.1特有の環境の影響-8
4.2美意識の影響-8
5.縮小意識から得た啓示-9
6.終わりに-10
謝辞-11
参考文献-12