要旨
大江健三郎は日本戦後有名な実存主義作家の代表的な一人であり、日本で川端康成に次いでもう一人のノーベル文学賞受賞者でもある。彼の小説創作は深くサルトル実存主義の影響を受け、大江視点の作品の中で実存主義が貫かれている。大江の多くの作品には鳥の主人公イメージがあり、自由で束縛されない意味が含まれる。大江作品を理解し、実存主義哲学をよく知っている人は、みんな鳥の実存主義者のイメージが判断できる。実存主義視点は大江作品の一つの特色なので、本文は実存主義の視角から、大江健三郎の「個人の体験」という作品を分析し、日本で起きた広島核輻射の時代背景と作者の障害児の誕生の現実背景から、「自由選択」思想と主人公「鳥」の心理面を通じて、「鳥」は最初に奇形児への排斥や抵抗から甚だしくは嫌悪、最後まで現実を受けて責任を引き受けるという変化の過程とその要因と述べて分析する。
キーワード:「個人的な体験」;実存主義;自由選択;鳥;責任
目次
要旨
中文摘要
1、はじめに1
2、「個人的な体験」と大江健三郎2
2.1大江健三郎
2.2「個人的な体験」のあらすじ
3、実存主義と大江健三郎4
3.1実存主義の定義
3.2大江健三郎の実存主義思想の形成背景
4、実存主義の「個人的な体験」に対する影響6
4.1実存主義から見る主人公鳥
4.1.1心理変化過程から
4.1.2心理変化原因から
4.2主人公鳥から見る大江健三郎提唱した自由選択の思想
5、終わり. 6
参考文献. 7
謝辞