要旨
芥川龍之介は大正時代「新思潮派」の代表作家であり、古典から題材をとった作品が多い。彼の作品は出版されて以来、読者に愛好されて日本文学界に深遠な影響を与えた。今まで、芥川の文学についての研究は汗牛充棟である。芥川の歴史取材小説は、現実を歴史背景の中において、古代の人物を借りながら、現実の人間の考えを表している。芥川は人生を解釈し、人生の真の意味を探求しようと健闘した。
本論では当時の社会背景と芥川の人生に基づき、作品『羅生門』、『藪の中』を分析し、その表現意図を究明したい。下人の躊躇、老婆の弁解、三人の証言から分析して、悪を見すえる。生存と名誉と自分の私欲のために、高尚な善で心の悪を被るのである。
キーワード:善; 悪;私欲
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに1
2.芥川龍之介とその作品. 6
2.1芥川龍之介
2.2羅生門
2.3藪の中
3.『羅生門』における善と悪 .7
3.1自然風景
3.2下人
3.3老婆
4.『藪の中』における善と悪. .10
4.1多襄丸
4.2真砂
4.3金沢の武弘及び巫女
5.芥川の執筆動機. .12
5.1社会的原因
5.2個人的原因
6.まとめ 13
参考文献
謝辞