要旨:本稿は川端康成の『伊豆の踊子』と沈従文の『辺城』を例にして二つの作品の比較を通し、作者は表現した美意識の異同を探究する。
『辺城』は湘西で発生した美しい恋を描写している。沈従文はこの作品に「美」と「愛」の美学思想を託し、人間性を表現する作品である。風景秀麗、民風純朴な辺城に、住民たちは身分差別とお金に気にしないのである。直接で素朴な愛情と互いに助け合う隣人、作者はこの湘西人の生活方式を通して世人が現実生活にもうこの美徳を失うことに批判している。『伊豆の踊子』と『辺城』の最大の違いは人間性に対しての論議方式である。川端康成はほかの人物の険悪な心を描写し、この方式を通して踊り子の純潔な姿が一層引き立つ。人物像の比較を通して読者の反省を引き起こす。
本稿は四つの部分からなっている。第一章は、ふたつの作品の背景、関係がある歴史資料と当時の社会の環境の比較を通し、ふたつの作品の中に,いずれにしても、美意識の覚醒があることが分かる。比較できるのことをはっきり示す。論文の第二章は、作品の中に自然についての美意識を探究する。作者が環境描写の方法から着手する。第三章は肉親の情と恋、この二つの情感を主として人間性の美意識から探究する。第四章は小説の悲劇結局から物哀れの美意識を分析する。
本稿の研究は現実の意味がある。今の国内外の文学界で、二つの作品についての研究がたくさんあるけど、女性像と悲劇主題に対しての比較の方が多く占められている。そのため、研究主題が少しシングルであると思われる。本稿は作品の美意識から作品の内容を例にして作品の美意識を比較する。
キーワード:美意識 『伊豆の踊子』 『辺城』
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
1.作品について-1
1.1『伊豆の踊子』のあらすじについて-1
1.2『辺城』のあらすじについて-2
2.自然環境の美意識-2
2.1『伊豆の踊子』の環境描写-3
2.2『辺城』の環境描写-3
2.3 両作品の自然観の比較-4
3.人間性の美意識-4
3.1人情について-4
3.1.1『伊豆の踊子』中の人情-4
3.1.2 『辺城』中の人情-5
3.2 恋について-5
3.2.1薰子と青年学生の恋-6
3.2.2翠翠と二老の恋-6
3.3 両作品の人情の比較-7
4.物哀れの美意識-7
4.1『伊豆の踊子』の物哀れについて-7
4.2 『辺城』の物哀れについて-7
4.3 両作品の物哀れの比較-8
終わりに-8
参考文献-9
謝 辞-11