要旨:子供の心身ともに育つためには童話の役割が重要である。普通の童話作品中、死者はたぶん生前が悪いことをやった役である、童話は円満な結局になるということだ。ただし、宮沢賢治の作品の中には、死者はどんな者がこだわらない。また、多くの死者は安らかに死ぬのではなく、変死や病死もたくさんのである。宮沢賢治の童話作品の中には死んだ主人公が多い。『ヨタカの星』のヨタカ、『なめとこ山の熊』の小十郎、『グスコーブドリの伝記』のグスコーブドリなどがたくさんあった。宮沢賢治は父からの影響で、仏教の信仰に入る。その後、日蓮宗を改信したということだ。そのため、宮沢賢治の童話作品の中には宗教的な色彩が濃密であると思われる。宮沢賢治といって、生と死は対立ではない、彼は生の彼岸に永遠な存在があるものと信じる。この存在は死亡の不安を解消すると思われる。
本論文は、宮沢賢治の童話作品の特色、童話に見えられる死生観を解明するため、『ヨタカの星』、『なめとこ山の熊』、『グスコーブドリの伝記』、『銀河鉄道の夜』などの作品を研究対象として、従容で死に迎えた役たちを中心に研究する。
本論文には、はじめにの部分は研究動機、研究意義、先行研究と研究方法をまとめる。第一章は宮沢賢治の生平とその童話作品の特色を分析する。第二章は、世を逃げた自己解脱を求めたの物語を選んで作者の死生観を研究する。第三章は、他人が生きるために自己犠牲の死亡の人物に選んで作者の死生観を研究する。第四章は、宮沢賢治の年表を参考して、作者の宗教観と肉親の死亡からの影響の面から宮沢賢治の死生観を解明する。
宮沢賢治の死生観の研究に通じて、死亡は終点ではなく、新生の始まりである。宮沢賢治の生と死の観念を分析してから、残酷な現実を直面して、命を大事にすべきである。
キーワード:宮沢賢治、童話、死生観、宗教、家庭
目次
要旨
中文摘要
はじめに1
1、宮沢賢治と童話 2
1.1、作者の生平2
1.2、宮沢賢治の童話作品の特色2
2、自己解脱の死亡3
2.1、ヨタカの因果応報3
2.2、小十郎の宿業 4
3、自己犠牲の死亡5
3.1、『銀河鉄道の夜』における死亡 5
3.2、グスコーブドリ――英雄の死7
4、宮沢賢治の死生観の形成原因7
4.1、宗教からの影響 8
4.2、死に関する経験からの影響8
おわりに9
参考文献11
謝辞12