要旨:谷崎潤一郎は耽美派の代表的な作家として、日本の文壇において欠くべからざる存在である。谷崎潤一郎は女性の美貌を描き、美しい女の子の前に跪くことによって男の子の歓が現実されるというような作品を書き続けた。谷崎潤一郎の作品の中に、多くの優艶豊麗な女性形象が描かれている。作品に現れる女性形象はいまでも我々の心に深く刻んでいる。『春琴抄』は「古典回帰」の代表作と思われる。『春琴抄』は一部の谷崎潤一郎のスタイルを表現した作品。作品は召使い出身の佐助は心身ともに孤高の娘琴師苦難をなめて、ずっと彼女に忠節不二の感動のストーリーを述べている。本論では、『春琴抄』における複雑な男女主人公の形象を分析していきたいと考える。『春琴抄』についての理解を深めることで、谷崎潤一郎の文学についての研究にも少し役立てばよいと考える。
本論では、外形、心理、性格から春琴の形象を分析する。これによって、谷崎潤一郎の作品の「女性崇拝」のテーマが分かると思う。また、本論では、心理、性格、行動から佐助の形象を分析する。佐助の複雑な心理、性格や行動の描写は、別の侧面から春琴の形象を引き立てる。階級の格差と複雑な関係で二人の愛情悲劇に決まっている。『春琴抄』のそれぞれの対立場面は作品の中の人物の本質的な特徴を表し、文章の芸術効果と感染力を強化する。これは谷崎潤一郎文学の創作の特色と言われる。
キーワード：谷崎潤一郎、『春琴抄』、春琴、佐助、複雑
目次
要旨
中文摘要
はじめに1
1. 作者と作品について 1
1.1谷崎潤一郎について1
1.2『春琴抄』について1
2.盲目的な春琴2
2.1外形の対立2
2.2心理の対立3
2.3性格の対立3
3. 従順な佐助5
3.1心理の対立5
3.2性格の対立5
3.3 行動の対立5
4.春琴と佐助の愛情悲劇の原因5
4.1階級の格差6
4.2「虐める者」と「虐められる者」6
おわりに7
参考文献8
謝辞9
