要旨:本論文は2000年から2012年までを時間帯として、国内外の先行研究に基づき、帰納、分析、総括という方法を使い、日本人女性の就職の問題点を分析するものである。
日本における女性の地位は昔から低く、社会においては家庭主婦の役割を果たしてきている。これは社会慣習と伝統文化の影響を受けて出来上がったのである。しかし、日本経済の発展と産業の多様化に伴い、日本人は女性の役割の重要さを見直さざるを得なくなってきている。日本人女性は経済面においてある程度の権利を獲得してから、自主権と政治権もそれなりに向上させることができると同時に法律上の権益をも得た。とは言え、今の日本では、女性は男性と同等の権利と地位があるとはどうも言えない。
本論文では、三つの部分からできている。第一章では、日本の女性の就業の現状を分析した。日本の人口減少が進み、それに伴って労働力人口も不足していく中で、どのように労働力を確保していくかという課題があり、男性に比べて就業率の低い子育て世代の女性の活用に焦点が当てられているのである。しかし、依然としてM字型カーブが残っておる。第二章では、日本人女性の就職問題だけではなく、女性雇用の問題点についての原因をも分析した。男女雇用機会均等法（均等法）は日本女性の労働環境を変える転換点となっているが、果たしてどのぐらいの役割を果たしているか、本当に男女の絶対的平等である権益を完全に守ってきているかについてまだ大きな論議が行われており、それは不十分な均等法だと思う。第三章は、日本人女性の就業の現状から、中国人女性への思考と啓発である。この思考は、政府や個人から二つ点がある。政府にとっては、女性の就業を促進するための措置を行うべきである。女性自身にとっては、女性の就業意識も重要だ。中国人女性の就職現状は、日本人女性への示唆が二つある。一つ目は、家庭では男性も家事や育児などを担うべきである。二つ目は、福祉や保育サービスの受け皿なども充実することが必要ある。又は雇用均等や社会保障分野などが女性雇用が促進すべきである。
新世紀の女性の就職問題点への分析を通して、中国人女性の就職現状と比べて、中日両国で女性就職の差別性が明らかになる。
キーワード：新世紀、日本人女性、就職、問題点
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
第一章 日本人女性の就職現状-3
1.1 M字型のパタン-3
1.2就職者数の変化-5
第二章 日本人女性の就職における諸問題とその原因-6
2.1日本人女性が面した主な就職問題-6
2.1.1第三産業への集中-6
2.1.2就職の両極化-8
2.1.3職場における男女差別-9
2.2諸問題の原因への探求-10
2.2.1外在的な原因-10
2.2.2女性自身の問題-11
第三章 日本人女性の就職の問題点への思考と啓発-13
3.1社会的な取り組み-13
3.2女性自身の就職意識への働きかけの重要性-15
3.3中国人女性の就職からの啓発-16
おわりに-17
謝 辞-18
参考文献-19
