要 旨:小論では蹴鞠から両国伝統文化の現状と相違を紹介して、それから、その原因を分析することを通じてわが国の伝統文化が深刻な危機に直面していることを明らかにし、伝統文化を保存する意義を述べようと思う。もっと多くの人に伝統文化に関心を持たせて、積極的に伝統文化を保存することに身を投じさせるのは目的である。
キーワード:蹴鞠;伝統文化;衰退;伝承
文献によると、蹴鞠は中国古代の体育項目の一つで、戦国時代に現れ、そして、今から1400年ほど前に仏教とともに日本に伝えられたそうである。 中国では時代の流れにつれて、蹴鞠は宋の時代以後だんだん衰えていて、最後消えてしまった。しかし、蹴鞠は日本に伝えられてから、広く行われて今日まで保存されてきた。なぜ伝統文化としての蹴鞠は中国で消え、日本で長時間に保存されてきたか。目前、蹴鞠に対する研究は大体中国の蹴鞠衰退に関するものであるが、中日両国の対比と蹴鞠から伝統文化の問題を研究することはあまりない。これについて論文を書くことは非常に価値があると思う。