序論
相撲はまた「 角力 」 といい、日本に現存する古い歴史を持つ競技の一つである。日本の相撲の歴史で一番古い記録は「古事記」に載っている国譲りの相撲である。その時代の相撲は殴る、ける、という乱暴なものであった。その後、奈良、平安時代の頃に、今日の相撲の原型が完成した。その後、江戸時代の中頃から発達した観進相撲が職業相撲として完備され、その後の大相撲に継承されている。今は、大衆向きのスポーツとして、日本各地で流行している。日本人は相撲という運動を大好きである。相撲はモンゴル式のレスリングから生まれたものだと言われている。日本で相撲は唯一的なレスリング形式である。そして、相撲は日本の国技と呼ばれている。しかし、「相撲は日本の国技」という考え方を形成する歴史は古くない。1909年両国国技館(相撲を行う場所、東京にある)の開幕式が行われた時、作家の江上水荫さんが起草する開会のあいさつの中で、初めて「相撲はさすがに日本の国技」という言語が出現した。そのときから、「相撲は日本の国技」という考え方が普及してくる。「国技」という言葉は誰に発現かということを追及する方法がない。
どうして相撲は日本の国技になったのだろうか。相撲はどんな魅力があるのだろうか。
そこで、本稿では相撲の歴史、形式と日本人の心理などの面によってなぜ日本の国技になったのかということを研討する。