要旨:本稿では儒教は企業にどんな影響を与えたか、今の企業経営者は儒教精神をどのように理解して、企業経営に反映しているかを研究したい。
キーワード:企業経営;儒教精神;経営理念
1978年に森嶋通夫氏は「続イギリスと日本―その国民性と社会」で、日本資本主義は儒教資本主義ではないかと指摘した、日本企業の経営理念にはたくさんの儒教に関する 制度が見られる。たとえば、終身雇用、日本に古くからあった社会貢献意識など、このように儒教は今でも企業で重視されている。
日本では儒教精神について多くの研究がなされてきた。白井昇は『中国古典と松下幸之助の知恵』という本の中で、人生と経営のあり方を解説し、経営にとって儒教精神の効き方が詳しく論じた。