要旨:日本では、「招き猫」は典型的なマスコットである。右手挙げはお金を招き、左手挙げは人を招く。この手の挙げる高さにも意味があり、高ければ高いほど遠くの福を招くといわれる。それだけでなく、日本文化の中で、「猫」は特殊な位置を占めていて、独特な文化現象をなしている。そして、「猫文化」をおいて、日本人の生活と深い関係の「魚文化」、「犬文化」などもある。また、「猫文化」のような動物文化は日本語や日本文学にも大きな影響を与えた。
キーワード:猫文化;招き猫;魚文化;犬文化;動物観
文学作品の中で、猫を主人公とする作品が少なくない。一番有名なのは夏目漱石の『我輩が猫である』である。言語の上で、「猫の額」、「猫の目」といったような猫に関する言葉や慣用句もいっぱいある。
しかし、どうして日本では、このような特色のある文化を形成したのか?きっと何かの特殊な原因があるだろう。そして、「招き猫」のような動物文化を通じて、日本人の動物観、価値観などを見通すことができるだろう。