要 旨:本稿は主として、先行研究を踏まえて、日本の年功序列と終身雇用制度を中心とした人的資源管理モデルの二つの異なる時期において日本経済に与えた影響への分析や将来への予測を通して、中国企業の経営管理に対して啓示を提出しようと思う。
キーワード:日本企業;年功序列制;終身雇用制;経済
周知のように、日本は領土が狭く、自然資源に乏しい小国である。それにしても、戦後、敗戦国としての日本はわずか30年間をかけて戦後の廃墟から立ち上がって、 世間の注目を集める「日本奇跡」を打ち立てた。これについては、いろいろな原因があるが、一つ否認できないのは年功序列と終身雇用制度を中心とした人的資源管理モデルがかなり役に果たしたということである。
中日は一衣帯水の隣国で、いろいろな面に共通点がある。日本の人事管理モデルから、中国の企業に役に立てる経験を取り出すことができると思う。
日本の人的資源管理モデルについての研究はもう長い間を経て、かなり多大な成果を収めた。 だが、 従来の研究から見れば、 ほとんどはアメリカと日本との比較に集中している。 日本では、 尾高邦雄など数多くの名を広く知られた研究者が活躍している。 中国国内では、この方面についての研究はまだまだ成熟ではなく、全面的で深く入った研究成果が数少ない。近年来、人的資源管理の中国においての発展によって、多くの専門家と学者はその重要性を認識してきて、研究に取り掛かり、かなりいい業績を収めた。