要旨: はじめに私は日常生活の中で中国語と韓国語の諺はしばしば耳にし、小学校の時から教えてもらってきた。日本語の諺は大学に入ってから勉強し始め、興味を持つようになった。
諺とは世界のどんな国にでも、存在しており民衆の間に語り継がれているものであり、生活体験の中で生み出された人間の知恵を短い表現の内に凝縮されたものである。
まず諺の定義を見ると諺とは「古くから言い伝われていた教訓または風刺の意味を含んだ短い言葉,生活体験からきた社会常識を示すものが多い。」(小学館「大辞泉」)
諺とは「古くから人々に言いならわされた言葉、教訓、風刺などの意を寓した短句や秀句。(「広辞苑」)」と書いてある。
私達は色とりどりの色彩の世界で生活しており、我々の周囲どこを眺めても色が目に入る。人間が社会の一員として生活していく上で、肉体的な健康と物質的要求の充実、そして精神的安定という要素が必要であるようにと思われるが、色はその精神的安定を求める役割を果たすと言えよう。この精神的安定は、心のやすらぎであり、また心の満足といいかえてもよいものである。
「あか」は「あかるい」の「あか」と同根で、古語の「あかし」という形容詞は光の明るいことと色の赤いことの両方を意味していたが、後に「明るし〔い〕」と「赤し〔い〕」に分化した。奈良時代および平安時代前期まで、そのほとんどが夜明けなどに感じるあかるさ、さらに周囲よりみて明るいと感じるときに華やかさとして用いられ、色相をはっきり表示するようになったのは平安時代の中期であった。「あか」が色を表す場合、古くは色相全体を「あお」と二分して、広く暖色系の色を表したと言われている。いわゆる赤色はもとより、紅、朱、桃色や橙色、さらに黄茶系統の色も含まれた。