要 旨:志賀直哉の『城の崎にて』と史鉄生の『命は琴の弦のように』一緒に研究することがほとんどないと思ったが、ここで二つの作品の比較を通して、作家の死生観を検討してみたいのである。
キーワード:『城の崎にて』;『命は琴の弦のように』;作品;死生観
はじめに
時々、私は何故生きているのかということを考えていた。でも,度々答えがなかったので、知らず知らずのうちに無感覚で、ありふれたつまらない毎日を過ごした。中学生の時、テキストで史鉄生の小説を初めて読んでしまった。彼は自分の平凡ではない人生体験を通して「特別な死生観」を私たちに見せた。
彼の作品を読んだ後、私はとても心を打たれた。大学生の時、志賀直哉の『城の崎にて』に出会って、素朴さや誠実な作風が史鉄生に似ているというところでは、私は大変興味を持ち、もう一度、死生観のことを一新するような気がした。『城の崎にて』は簡潔な文体で描写されて、すがすがしい感動をくれると思う。私自身もこの文章から何か啓示を得て、学びたいのである。