要 旨:中国の市場開放の進めと共に、日系企業の進出が著しく増加した。が、中国人の転職を繰り返すということは、ずっと転職市場が花盛りの中国での日本人投資者たちを悩ませている。
キーワード:仕事;集団意識;転職;対比;制度
一体、中国人はどのような仕事意識を持っているか。日本人の人々はどのような仕事意識を持っているか。また、中国人たちはどのような転職意識を持っているか、そういう原因は何であろうか。そういう原因の背景は何だか。ここで、筆者は以上の問題を取り上げて、自分なりの考えを述べてみたいと思う。
これまでの調査や中日対比により示唆された問題点を挙げる。
①中国がまだ発展途上国なので、経済力の制限で給与制度や厚生制度を改善する必要がある。
②企業と従業員との信頼関係が中国の人材育制度の完全性と緊密な関係を持っている。
③日本の集団意識がまだ日本の企業に強い影響力を与えており、過労死などのいろいろな問題を引き起こす要因でもある。
仕事に対する中日の意識の大きな溝は両国の経済レベルと社会背景にかかわっている。 中国人に日本式のビジネス感覚を押し付けると、痛い目を見るケースも多いだろう。中国側の発想に同調しないまでも、最低限の理解をしてゆくように勤めるのが、中国ビジネス「勝ち組」への第一歩かもしれない。