要 旨:日本人としては、初のノーベル文学賞を受賞した作家、川端康成の作品については、多くの研究がなされてきている。特に彼の代表作の一つである――「雪国」は、誕生以来学者たちの注目を浴びている。「雪国」に対する研究も各方面に渉っているが、川端康成の「虚無」に関するものも同様である。
本稿では、以下二つの具体的な点から、「雪国」で現した「川端康成式の虚無主義」を分析したい。即ち、場面の描写から虚無を見る及び中心人物から虚無を見る。本稿の後半部分は前半の虚無に対する分析に基づいて、「川端康成式の虚無主義」の源を考察する。
キーワード: 川端康成 虚無 非現実
摘要:作为第一位获得诺贝尔文学奖的日本作家,至今为止对川端康成作品的研究已有很多。特别是他的代表作作之一的《雪国》,历来受到学者们的关注。对《雪国》的研究也涉及到了许多层面,关于川端康成的“虚无”这一点也不例外。
就本文而言,笔者希望从以下二个具体方面来分析《雪国》中所表现出来的“川端康成式虚无主义”。即:场景描写中看虚无以及从中心人物身上看虚无。本文后半部分则是在此分析基础上考察“川端康成式虚无主义”的来源。经考察发现,川端康成的虚无主要来自以下三个方面:一,孤独的身世;二,佛教、禅宗思想的影响;三,日本传统文学的影响。
关键词:川端康成 虚无 非现实