要旨:樋口一葉は明治文壇の才媛としてきわめて短い生涯で、優れた作品をたくさん残した。彼女は女性の視角から、『たけくらべ』、『十三夜』、『にごりえ』など作品を通じて、いろいろな女性像を生き生きと創造した。当時の社会の下層で苦悩していた女性たちの悲劇を的確に描き出した。「日本近代文学の紫式部」と称賛されている。
本論文は三つの部分に分けられている。第一章は樋口一葉の概況である。主に彼女の文学里程と成就及び彼女より創造した女性像を紹介する。第二章は主に作品群を通じて、明治時代の女性問題を発現して、それから、時代背景と作家自身の悲惨境遇など角度から一葉が創造した女性像の悲惨運命へ探究する。第三章は、樋口一葉の作品群から体現した女性主義を評判する。一葉は「男女平等を追求しよう」という「女性主義」の思想が持っているので、明治時代の先駆と見られる。一方、自身視野と人生観などに制限されたので、一葉の女性主義はまだ成熟ではない。
要するに、樋口一葉は明治時代の最初の女流職業作家として、真っ先に日本男女の宿命的な不平等及び日本の女性問題を訴えた。その上、「男女平等を追求する」という思想は「女性主義」の雛型を体現できる。明治時代の女性先駆と言える。一方、これら女性問題を引き起こす原因の探究の不徹底と「女性解放」への道を探し出さないというのは樋口一葉の女性主義の制約性だと筆者は考えている。
キーワード:樋口一葉、作品群、明治時代、女性像、女性問題
摘要：樋口一叶作为明治文坛的才女，在其极为短暂的人生生涯中，留下了大量优秀的作品。她从女性的视角出发，通过《青梅竹马》、《十三夜》、《浊流》等作品，形象生动地塑造了许多的女性形象。恰到好处地刻画出社会底层的烦恼女性们的悲剧，被称赞为“日本近代文学的紫式部”。
本论文共分为三个部分。第一章是樋口一叶的概况，主要是介绍其文学历程及文学成就以及由她创造的女性像。第二章主要是通过其作品群发现明治时代的女性问题，并从时代背景及作者自身悲惨境遇等角度探究一叶笔下的女性像的悲惨命运之根源，第三章是评判一叶作品群所体现出的女性主义，一方面，一叶持有“追求男女平等”这一女性主义，因而可以被视作明治时代的先驱。但另一方面，受自身视野及人生观的制约，一叶的女性主义还不够成熟健全。
总而言之，樋口一叶作为明治时代最初的职业女性作家，率先控诉了当时日本男女间宿命般的不平等以及日本的各种女性问题。体现了“追求男女平等”这一女性主义的雏形。可称之为“女性先驱”。然而同时，笔者认为对于引发这些女性问题之原因的探究的不彻底以及未能寻找到“女性解放”之道路是樋口一叶之女性主义的片面性。
关键词：樋口一叶、作品群、明治时代、女性形象、女性问题
