要旨:太宰治は無頼派小説の代表者として広く知られる文学者で、一生たくさん素晴らしい作品を創り出したが、本論は代表作の『人間失格』と『斜陽』を選び取って、正面と側面からそれぞれに太宰治の反抗精神を分析する。本論は太宰治の紹介、太宰治の反抗精神の表現及び反抗精神の原因の3部分からなっている。論文の最初に、まず太宰治の家庭環境、成長背景及び二つの作品のあらすじを簡単に紹介する。第二部分は正面と側面から反抗精神を表す事件を挙げて、『人間失格』は3回の自殺事件を通して反抗精神を正面から説明して、『斜陽』は出場人物の和子、直治、母を中心として、彼らのからだの中にあった反抗精神を側面から説明する。第三部分は二つの作品から出てきた反抗精神の原因を分析してまとめることだ。太宰治の暗い心の中で唯一の光、それは、反抗精神だ。
キーワード:人間失格;斜陽;反抗精神;太宰治
目次
謝辞
要旨
摘要
1 はじめに-1
1.1 研究の動機及び目的-1
1.2 先行研究と新しい視点-1
2 太宰治の紹介-3
2.1 家庭環境及び成長過程-3
2.2 『人間失格』と『斜陽』のあらすじ-3
3 太宰治の反抗精神の表現-5
3.1 正面説明――『人間失格』から見る-5
3.2 側面説明――『斜陽』から見る -6
4 反抗精神の原因 -9
4.1 劣等感 -9
4.2 空虚感 -9
4.3 恐怖感 -9
4.4 嫌悪感-9
5 おわりに -10
参考文献-11