要旨:若者言葉について多くの研究、著書を持つ梅花女子大学の米川明彦教授、その著書「現代若者ことば考」(丸善出版事業部、「若者ことば辞典」(東京堂出版))の中で、若者言葉は「個人がさまざまな束縛や規範から解放され自由になった日本の近代化の中で生み出された」と分析する。明治時代の学生語「コンパ」、「万年床」などは、今日でも定着している。こうみると、若者言葉はその時の時代を対象として批判することが分かる。特に束縛の多い女性には、その反発から生まれる言葉は多かったようである。
80年代になると、女性の地位の向上とともに、OLや女子大生などの若い女性が流行語の発信源となった。それに、90年代の若者言葉の大きな特徴は、通信技術の発達が若者言葉に深い影響を与えていたということである。Eメールとか、MSNとか、携帯電話とかのインターネット用語や電話用語などが今の若者言葉を作り出してきている。また、漫画やドラマなどから出た言葉も若者言葉の一部である。
キーワード:若者; 言葉; 日本語 ; 現代社会
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに1
2.日本の現代の若者言葉の意味.1
2.1 広義
2.2 狭義
3.日本の現代の若者言葉が現れた原因.2
3.1言葉自身の原因
3.2社会の原因
3.3心理の原因
4.日本の現代の若者言葉の特徴と表現.2
4.1省略すること
4.2強調すること
4.3方言を使うこと
4.4アクセントの変形
4.5外来語特に英語の使い
5.日本の現代の若者言葉の使用心理3
5.1 日本の若者グループ意識
5.2 不安と不自信
5.3 個性化
6.日本の現代の若者言葉の影響.4
6.1 日本語に対する影響
6.2 社会に対する影響
7. おわりに .5
参考文献.7
謝辞8