要旨:狐信仰は日本の宗教信仰として、広く知られて、長い歴史を持っている。古代であれ、現代であれ、日本人の生活や文化に大きな影響を与えている。
本稿では「はじめに」「先行研究」「狐と狐信仰について」「古代日本人と狐狸信仰」「現代の狐信仰および日本人の日常生活 」「おわりに」という六つの部分から構成されている。
「はじめに」では論文の研究対象と研究動機を説明した。そして第二章では、狐の研究の現状である、中国と日本の狐信仰の相違を紹介した。第三、四章では、狐が日本人に崇拝されたり、愛されたり、神秘的な存在とみなされてきたという生態を紹介し、動物崇拝の対象となった狐はむしろ信仰の本体であることを説明した。古代の狐を稲荷神の使者とする俗信も民間に広まっていたが、時代さがって農耕神のイメージが次第に強まり、現代でも稲荷神として日本各地で広く信仰されていることを紹介した。第五章では主に現代社会における狐信仰の発展や日本人への影響を考えた。最後に狐信仰は日本の伝統的な民間信仰の一つとして、古くから伝え続けていたことと、その起源や発展などを簡単にまとめた。
キーワード：狐信仰 文化 研究 狐狸 影響
目次
要旨
中文摘要
1. はじめに.1
2. 先行研究 ..2
3. 狐と狐信仰について ..3
3.1狐とは何か
3.2狐信仰とは何か
3.3稲荷信仰の起源
4. 古代日本人的狐狸信仰 ..4
4.1狐信仰の神话と伝説
4.1.1人間と結婚する狐
4.1.2人間を助ける狐
4.1.3人間を騙す狐
4.1.4狐憑き
4.2荼吉尼天と狐信仰の関係
5.現代、狐信仰および日本人の日常生活
5.1狐の夜祭り
5.2狐信仰および日本人の言語表現
5.2.1狐の由来
5.2.2狐の俗信・諺
5.2.2.1俗信
5.2.2.2諺
5.3文芸における狐
5.3.1文学
5.3.2音楽
5.3.3映画‧アニメ
6.おわりに.12
参考文献.13
謝辞..14
