要旨:宗教は人類社会が一定の歴史段階まで発展してから現れる文化現象で、社会のイデオロギーに属する。神像を額ずき、宗教の礼儀に従い、真面目に日常の祭りを行うことは個人が信教するかどうかの表現である。人々はこれらの活動に参加して、自分がもうある社会団体に入って他人と同じ宗教信仰を持っていることを表したい。自分は個人ではなく、他人とグループになったという意味である。これも日本人が神道教に深く浸透され、軍国主義の思想に駆使され、最後に対外侵略戦争の道に踏み切った原因である。
神道教はもともと日本の土地で生まれ育った伝統的な神の信仰で、日本民族の固有の宗教である。いわゆる、日本の「本土文化」である。しかし、武力と軍事侵略を尊重して、死んでも心変わらないで天皇に忠誠を尽くすという好戦的思想は朝廷の政治意図によって神道教の主旨に入った。日本も国家神道の時期に入った。これは日本が一歩一歩で侵略の道に出たを伏線を張った。近代に入って日本は資本主義の道に歩みだし、国家神道と軍国主義が強く結び付けさせられ、共に支配階級の統制道具として取り扱われ始めた。侵略性が満ちる軍国主義は近代に入ってから悪夢のように蔓延し、アジア近隣諸国に甚大な災難を与えた。
キーワード:宗教;神道教;国家神道;軍国主義
目次
要旨
中文摘要
第1章 はじめに-1
1.1 研究の背景-1
1.2 先行研究と本研究の方法-1
第2章 原始神道-3
2.1 宗教の萌芽-3
2.2 神社神道-3
第3章 神道における儒教と道教との影響-5
3.1 神道教と外来思想-5
3.1.1 神道教と仏教-5
3.1.2 神道と外来思想としての儒教・道教-6
3.2 本地垂迹の思想-7
3.3 中世神道と近世神道の形成-8
第4章 国家神道の形成と軍国主義の道-9
4.1 国家神道と軍国主義の本質-9
4.2 明治政府の態度-11
4.3 敗戦と国家神道の解体-12
第5章 おわりに-13
5.1 本研究のまとめ-13
5.2 本研究の欠点と今後の展望-13
参考文献-15
謝 辞-16