要旨:温州方言も日本語も中国古代の呉国語とは深く関係している。時代の流れにつれて、 二つの言語もその使用者によって大きく変化した。温州方言は中国南部の方言の代表と して漢の時代に生まれ、唐、宋にわたり特別な言語になった。日本語は日本半島に伝わ り、その地方の文化にとけ合った。そして、歴史文化、地理環境の違いにより、音声、 文法などにおいては中国の古代方言とは異なるような形に遷り変わっている。とはいえ、 二つの言語にはやはり比較する価値がある。
本稿は、起源、発音、特性などの角度から客観的に温州方言と日本語の相違点と類似 点を比較すると同時に、温州童謡と日本童謡を例として論証し、二つ言語の共通点を見 つけたい。今の時代、伝統文化は段々と人々に捨てられてしまった。しかし、伝統文化 として童謡は生まれながら教育の使命を背負い、人間にとって重要な言語の道具である。 本稿は温州童謡と日本童謡の比較を通じて、伝統文化に注目を呼びかけ、人への伝承の 意味を明確に論じたい。
キーワード:温州方言;日本語;童謡;相違点
目次
要旨
中文摘要
第 1 章-はじめに .1
1.1-研究の背景 1
1.2-研究の意義と研究の目的 1
1.3-研究の方法 2
1.4-先行研究の概観 3
第 2 章-温州方言の発音システム .5
2.1-温州方言の形成 5
2.2-温州方言の発音システム 5
第 3 章-日本語の発音 .7
3.1-日本語の特性 7
3.2-日本語の発音 8
第 4 章-温州童謡 .11
4.1-温州童謡の芸術起源と伝承 11
4.2-温州童謡の内容と芸術形式 12
4.3-温州童謡の修飾 17
第 5 章-日本童謡 21
5.1-日本童謡の歴史と認められる理由 21
5.2-日本童謡とその内容 21
第 6 章-温州童謡と日本童謡の比較 23
6.1-発音の比較 23
6.2-文法の比較 23
6.3-内容の比較 24
第 7 章 おわりに 25
7.1-本研究のまとめ 25
7.2-今後の課題 26 参考文献 27 謝辞. 28