要旨:中日交流の歴史には源は遠く、流れは長い。中日関係も絶えず注目されてきている。近年、中日両国の政府間・民間交流が広がりつつある。そのため、日本に対する認識がいっそう深まり、中国人の対日観も新しい変化の段階に突入していると言える。
最近の世論調査からみると、ここ数年、日本にいい印象を持っているという気運は高まりつつあることがわかる。これは両国の政府間・民間による深き広き交流とは切り離せないものである。とりわけ民間交流が大きな力となっている。民間の力を大事にすることは、中日両国の相互理解を深めるのに最も重要なルートであると固く信じている。
将来の中日交流において、青年はもう民間交流の担い手となり、中日関係の未来が両国の青年にかかって切り開かれる。新しい時代の大学生として、私たちは自分たちの責任を強く感じ、相互の理解を深め、中日の友好交流に力を出すべきである。交流の使者として、青年の地位が言わなくても明らかである。したがって、当代の中国青年の対日観を知ることは、極めて大切だと考える。
上述のような観点に基づき、本研究では、主に中国青年についてのアンケート調査を行い、当代青年の対日観をまとめ、その要因を考察する。また未来の中日関係・中日交流に対して筆者なりに展望を示してみたい。本研究は、今後の両国の感情と友好交流を深めることに、わずかながら示唆を与えるものになると信じる。
キーワード: 青年;対日観;中日関係
目次
中文摘要
要旨
第1章 はじめに-1
1.1 本研究の背景-1
1.2 先行研究の紹介-1
1.3 本研究の概要-1
第2章 対日観の形成背景-3
2.1 国交正常化前の中日関係-3
2.2 国交正常化後の中日関係-3
第3章 対日観のアンケート調査-7
3.1 日本と日本人について-7
3.2 ある敏感な言葉[]について-8
3.3 中日関係について-9
第4章 考察その一―対日観の形成原因-11
4.1 歴史認識の問題-12
4.2 政府行為の問題-12
4.3 メディアの問題-13
4.4 学校教育の問題-13
4.5 人的交流の問題-14
第5章 考察その二―中日関係改善の課題-17
5.1 歴史認識の面-17
5.2 政府行為の面-17
5.3 メディアの面-17
5.4 人的交流の面-18
第6章 おわりに-21
6.1 本研究のまとめ-21
6.2 本研究の欠点-21
6.3 今後の展望-21
参考文献-22
謝 辞-23
付 録:当代中国青年の対日観についてのアンケート調査-24